ニッポン野遊び化計画

いい歳こいた大人が全力で外遊びをするアウトドアブログ。キャンプ・低山登山にくわえて、バンライフや多拠点居住などのライフスタイル系も。アウトドア初心者にもオススメ。

【後編】低山トラベル@奥の院ツアー

いよいよ武蔵御嶽神社の境内へ

 

鳥居をくぐって境内へ入ると、豪華な赤い本社と、紅葉した木々が目に飛び込んできます。

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境内には新符授与所と呼ばれる、お札やおみくじ を販売する場所も。

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御嶽神社に祀られているオオカミの絵が描かれた護符も販売されています。

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実はぼくがこの武蔵御嶽神社に興味をもつきっかけになった小倉美恵子さんの書籍「オオカミの護符」の文庫も販売されていました。

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武蔵御嶽神社には「くしまちのみこと」という占いの神さまが祀られています。その裏に鎮座する大口真神社に祀られている神様は「おいぬさま」と呼ばれて親しまれてきたそうです。

 

ちなみに、その大口真神社が929mの御岳山山頂にあたります。

 

もう一つ付け加えると 「おいぬさま」とは、実はニホンオオカミのこと。

 

オオカミがここに祀られるきっかけとなった由来は、日本書紀にさかのぼります。

 

そこに記されている内容には、日本武尊ヤマトタケル)の関東征伐の際に、この御岳山の地で突然現れてヤマトタケルを霧の中から西北に導いた白いオオカミの話が。

 

そのオオカミがここに祀られているのだとか。

 

もちろん本社の狛犬も、通常の唐獅子ではなくニホンオオカミを かたどったものが配置されています。

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そしてこの「おいぬさま」の 信仰を広めるのに重要な役割を果たしていたのが、多摩川流域の農家や御嶽神社参道のお店に今も残るオオカミの護符だった、というわけです。

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征さんの自宅の近くにもたくさんの農地があって、この護符が貼られているそうです。

 

今や絶滅したニホンオオカミは農家の人々にとって恐ろしい存在でしたが、同時に畑を荒らす鹿や猪を食べてくれるありがたい存在だったといいます。そんなこともこの神社が農村の信仰の対象になった大きな要因でした。

 

今では犬を祀る神社として知られ、多くの愛犬家が犬を連れて参拝するようになっているようで、現在も多くの人に親しまれている神社という雰囲気。

 

さて登山の方に話を戻します。

 

ほとんどの登山客や参拝者は本社にたどり着くと下山してしまうそうですが、実はまだその先があるんです。

 

それが今回目指す「奥の院」。

 

武蔵御嶽神社は929mですが、さらにその横を抜けて奥の院山頂1077mを目指します。
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途中には天狗の腰掛杉と呼ばれる独特の形の杉があったり。
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道すがらの木々の間から、目指す奥の院山頂が見えます。
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普通なら見落としがちな横道に「弟橘命」と書かれた石碑があるのを征さんが教えてくれました。

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れはヤマトタケルの妻である弟橘比売(オトタチバナヒメ)を祀ったもの。ここも征さんの案内があったからこそ知れた場所でした。

オトタチバナヒメに関しても、ヤマトタケルの東征の際の伝説があります。

東国遠征の途中に浦賀水道を抜けて千葉へ抜けようとした際、はげしい暴風雨にみまわれ船が進めなくなります。その際にオトタチバナヒメが海に身を投げて海の神の怒りを静めた、と言い伝えられているそうです。

途中こんな見晴らしの良いポイントもあります。
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ここまでくればもう少し。

 
山頂に到達!

 

そしてついに1077mの頂上に到着。全員が征さんとハイタッチ。
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頂上到達の余韻を休憩しながらしばし味わった後、また全員で下山。

下山途中には綾広の滝が。

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ここは神聖な場所だそうで、滝行をしている方に遭遇。

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この日はちょっと肌寒かったので、見ているだけで寒そう。

山は日が暮れるのが早いので、ほぼ全員が用意してきたヘッドライトを装着。

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遠くには東京の夜景。
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あんなに大勢いた登山客ももうちらほらとしか見当たりません。行きは混んでいたバスももう余裕。
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最後は御嶽駅で全員で拍手をして締め。征さんの完璧な案内に皆大満足。全員が笑顔でした。
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こんなに遊んで学んで登ってと盛りだくさんな低山トラベル@奥の院

 

低山の魅力をあらためて再発見した一日になりました。主催のCHUMS表参道店さんと征さんに心から感謝です。

 

ちなみに低山トラベラー大内征さんは「低山トラベル」についての本も2冊出版されています。

 

もし低山に興味が湧いた方はぜひご一読を。

 

 

 

・武蔵御嶽神社公式サイト

http://musashimitakejinja.jp

 

・CHUMS表参道店

http://www.chums.jp/shopinfo/

 

〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-2-21 1F
TEL 03-6418-4834
営業時間 11:00-20:00

・CHUMS表参道店へのアクセス

東京メトロ 表参道駅A1出口から 徒歩約3分

東京メトロ明治神宮前駅 出口4から 徒歩約7分

JR原宿駅 表参道口から 徒歩約11分

 

 

 

本栖湖湖畔の絶景キャンプ場。浩庵キャンプ場のススメ

キャンプはやっぱり水辺で水面を見ながら焚き火がしたい。そしてできれば富士山なんかが見えたら最高。

 

そんな贅沢な望みをかなえてくれるのが、山梨県本栖湖湖畔にある洪庵キャンプ場です。

 

富士五湖の一つ、本栖湖湖畔でキャンプ!

 

都内からも高速を使えば2時間ちょっとで行ける、なかなかの立地にある絶景キャンプ場。

 

河口湖ICを降りて富士パノラマラインを車で30分ほど走らせると、右に本栖湖入り口が見えてきます。

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ちなみに本栖湖は、富士五湖の中で最西端にあり、最大水深121.6mあるそうです。これは富士五湖の中で最も深く、だから1番透明度も高いわけです。

 

その湖を半周する形で大きく右に回り込んでトンネル前を左折すると、右手に受付の民宿が見えてきます。

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ここで駐車許可証とマップをもらっていざキャンプサイトへ。


入口にはチェーンがかかっているので、自分で外して車を乗り入れます。入ったあとまた閉じるのも忘れないように!


サイトへ下る途中で湖畔の向こうにドーンと富士山ビューが広がっているのが見えて一気にテンションMAX。

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この日は11時の遅めの到着だったのですでに湖畔近くはほぼ埋まっていました。平日でもさすがの人気。

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ちなみにこのキャンプ場はチェックアウトが10時までなので、いい場所を取りたい人はそれまでに来た方がよさそう。

 


というわけで湖畔から一段上がった平地にテントを立てました。後ろがフェンスなのでなんとなく野営感が出てます笑。

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ボート場付近は船着場にもなっているようなので、テントを張れない所もあるので注意。この辺は受付でもらうサイトマップで事前に確認しておきましょう。

 

キャンプ場の設備詳細は?


トイレや炊事場はもちろん、あると嬉しいコインシャワー、自動販売機なども完備。

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そしてなんと徒歩1分の受付の民宿まで行けば広めのお風呂もあります。じつはこの日は飲みすぎてお風呂には入らず寝てしまったので、今回詳細レポはできず...次回の宿題にします。

 

ちなみにSUPスクールもやっているようです。2時間で¥5800。富士五湖の中でも透明度の高い本栖湖でSUP体験ができるのは嬉しいですよね。

 

日が暮れた後のほんのり赤みを帯びた富士山もまたいいんです。

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次の日の朝はかなりガスっていたので日の出は拝めませんでしたが、これはこれで絶景。

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ただ昼前にはふたたび晴れて富士山が顔を出しました。

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富士山をバックにするキャンプはホント気持ちがよくて病みつきになります。

 

環境的にもかなりオススメのキャンプ場なので、ぜひ次のキャンプで訪れてみてください。

 

・浩庵キャンプ場

https://kouan-motosuko.com

料金: 大人¥600 子供¥300

テント設営料: ¥1000/一張り 駐車場: ¥1000/一台

〒409-3104
山梨県南巨摩郡身延町中ノ倉2926
TEL:0556-38-0117 FAX:0556-38-0703

*東京方面からの車のアクセス

中央自動車道(河口湖IC)から国道139号線で約25分

*関西方面からの車のアクセス

名神東名高速(富士IC)から国道139号線で約45分

 

 

財布のヒモがユルみまくるアウトドア展示即売会。「パーヴェイヤーズショー」

欲しいものだらけの危険な展示会?

 

今回で第四回目となるPurveyors Show(パーヴェイヤーズショー)は、「旅、アウトドアをもっと日常生活へ」をテーマにキュレーションをする合同展示即売会。

 

2017年3月に群馬県桐生市でスタートしたアウトドアと旅をテーマにしたコンセプトショップ「Purveyors」さんが主催しています。

 

ちなみに“Purveyors “とは英語で「御用達」という意味。

 

そしてショップ公式サイトのTOPにはこんな言葉が。

 

「2017年3月に群馬県桐生市にアウトドアと旅のコンセプトショップをオープンしました。

名前はPurveyors.

僕たちの御用達が、お客様の御用達になってくれたら。そんな思いを込めてつけました。

コンセプトショップなだけに、一口にアウトドア、旅と申しましても僕らの偏った目線でセレクトしています。平均値な情報やお店が多い中、僕らは僕ららしさを追求して行くことが存在意義になるのではと考えています」

 

思わずニヤリとしてしまいますが、心からこの考えに共感。

 

さて展示会の方ですが、今年は原宿キャットストリート沿いのBANK GALLERYが会場。

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今回は11/9,10,11の3日間の開催でしたが、初日はバイヤーのみ、一般の入場は二日目からでした。ちなみに一般入場料は¥300。

 

フロアは3つにわかれていてその中に全58のアウトドアや雑貨のブランドがぎっしり。


毎回欲しいものがありすぎて財布のヒモがゆるみまくる、ある意味キケンな展示会です笑。

 

漆黒のテントプランド「MURCO」

入るとすぐに漆黒のテントブランド、MURCOさんのテントが。

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埼玉県狭山市の小さな金属加工メーカーが自社工場でつくるそのテントはこの所評価が高いです。ペグやトライポッドのデザインもおシャレ。

 

山形の名店「OUTDOOR SHOP DECEMBER」

そして山形の名店、OUTODOOR SHOP DECEMBERさん。

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最近目黒店をオープンして圧倒的に身近になったブランド。その目黒店は先日訪問した際のことを記事にさせてもらいました。

 

www.zuka3.com

 

蓋を耐熱塗装したメスティンのレッドハンドルバージョンがあり、思わ衝動買い。いつもそのカラーリングセンスや発想が絶妙すぎてそそられます。

 

レッドハンドルとのマッチングが絶妙な、新色のベージュのメスティンもありました。

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四国の「Ocho Camp」

そして四国は高知に根ざすブランド、Ocho Camp(オーチョキャンプ)。土佐でつくられた伝統的な形状の斧をリメイクした洋風ハチェットが無骨でかっこいい。

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綿100%でメキシコの伝統柄を編んだアウトドアチェアもなかなか渋いカラーリング。

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綿だけに触り心地も座り心地も共に抜群でした。

 

アウトドア木工家具のperegrine funiture

そして木工家具で有名なペレグリンファニチャーさんも。

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ここのゴトク「スター」のデザインは本当にプロダクトとしてすばらしい過ぎてMOMAに展示してもいいくらいな気がします。

 

こだわりのMade in Sweden 「CRUD 

こちらはスウェーデンCRUDというブランド。メイドインスウェーデンにこだわったブランドで、オイルドキャンパスのタフそうなリュックが洗練されたデザインで目につきます。

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レザーの手袋やファイヤースターターも。

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少し価格帯高めですがクオリティの高さは見ればすぐにわかります。

 

サステイナブルなメガネブランド「Waiging for the Sun」

2Fにあった眼鏡ブランドのWaiting for the Sunはサステイナブルな素材を使った眼鏡フレームが特徴。

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フランスのパタゴニアショップでセレクトされた唯一のブランドだそう。自然に分解するセルロイドや木製のフレームがナチュラルな印象を醸し出しています。

 

収納にアイディア満載「YOKA」

こちらは折りたたみ方のアイディアのある木製チェア&テーブルにファンが多いYOKAさん。

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最近は鉄製の焚き火台や四角い洗練された印象のフライパンなどの新製品を意欲的にリリースしています。

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アウトドアのバッグに定評「rawlow mountain works 」

そしてみんな大好きrawlow mountain worksさんはいつもとは違うラインナップ。

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帆布にデザイン性のある裏地をボンディングした生地が特徴の、丸みのあるデザインがかわいいトートバックを展示していました。もともとバッグデザイナーのオーナーさんは、「実はこっちのデザインの方が元々は本業だったんです」とおっしゃってました。

 

というように、すべてを紹介しきれないほど魅力的なブランドが大大大集結している展示会「Purveyers Show」。また次回も散財覚悟で足をを運びたいと思います。

 

・Purveyors Show(展示会)

https://purveyors-show.tokyo

 

・Purveyors(Shop)

http://purveyors2017.jp

群馬県 桐生市仲町2-11-4 Purveyors

0277-32-3446

営業時間 : 11:00 ~ 18:00

道順 : 桐生駅北口駅前の通りを西へ1キロ右手にございます。 徒歩5分

 

山形のアウトドアの名店が東京に。OUTDOOR SHOP DECEMBER 目黒店を訪問。

山形の憧れのアウトドアショップが東京に。

 

ついに!

 

山形のアウトドアショップの名店「OUTDOOR SHOP DECEMBER」さんが目黒に支店を今月オープンしたと聞いてさっそく訪問。

 

なんとお店は目黒通り沿いに面する好立地にあります。

 

これまではなかなか実物をみれなかったオリジナルブランド、DAIS(ダイス)やCUCUCHI(ククチ),そしてオーダーメイドタープのWhite Room Studio(ホワイトルームスタジオ)の生地なども生で見ることができます。

 

目黒駅方面から歩いてくると、木の横張りのベベルサイディングの外装に、木製の大きなドア。スタイリッシュだけどぬくもりのある印象の外観。

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この大きな木のドアを開けて中に入ると、山形の素材を生かした棚に、DECEMBERオリジナルの商品からセレクトされたアウトドアの名品がずらり。

 

奥にはオーナーの菊池さんがいらっしゃいました。11月までは東京支店にいらっしゃるとか。

 

鏡面仕上げが美しい。サイレント2バーナー

 

並べてあった商品を少し紹介すると、まず入り口近くで輝いていたテンマクデザインxDECEMBERのWネームサイレント2バーナー。

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これはトランギアのアルコール用のゴトクなのですが、美しいステンレスボディのゴトクの上に鮮やかな赤に塗装されたトランギアのヤカンを置くと鮮やかな存在感が。

 

焼き付け塗装のカラーリングがお洒落。トランギアのメスティン


そしてそのすぐ隣には登山好きに圧倒的人気を誇るうつわのトランギアのメスティン。DECEMBER さんのコラボ商品はその蓋に焼き付け塗装をしたもの。

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これも鮮やかな赤とオリーブドラブの二種類があり、同じメスティンでも他の人よりちょっと個性を出せます。

 

ちなみに蓋を付けたままでもお湯を湧かせるそうです(蓋を直接火にかけることはできません)。

 

キャンプで重宝するカトラリーグッズ達

 

そしてキャンプの時に無いと何気に困るキッチンペーパーホルダーとカトラリー入れが一緒になったDAISのカトラリーロールケース。

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写真のオレンジの他にもブラウン、ベージュ、オリーブグリーンなど、カラバリも豊富です。

 

カトラリーケースの横にはハンガリー軍のカトラリーセットが。

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これはさすが軍用といった感じの質実剛健な作り。にもかかわらずスプーンとフォークとナイフと缶切りがスライド状に一体に収納できてとてもコンパクト。

 

また一方山形の職人さんがつくる桜の木を削ったハンドメイドのカトラリーもかなり味があります。よく見ると手作りならではの細かな削り跡のテクスチャーがあってそそられます。

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もともと色が濃い桜の木で作っているのでオイルを入れずにこの色だそうです。なんだか高級感があります。

 

オーダーメイドタープが作れる!

 

また一番奥のレジ横に下がっているこの四角い布たち。

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これは何かというと、DECEMBERさんオリジナルのオーダーメイドタープブランド「White Room Studio」の生地サンプルです。

 

防水の厚手の帆布やナイロン、綿100%のレトロなストライプ柄など色々な生地を選べます。こうして都内にいながら生地を目で見たり触りながらオーダーができるようになったのはかなり嬉しいですよね。

 

この日は以前から気になっていたペレグリンファニチャーさんのゴトクを思わず購入してしまいました。

 

他にも欲しいものが片手では数え切れないくらいあったのですが、なんとかこらえてこの日はお店を後に。

 

おそらく給料日後すぐにリベンジに行くことになると思います笑。

 

定休日は毎週月曜と第二第四火曜だそう。ぜひ目黒近辺に訪れた際には立ち寄ってみることをオススメします。

 

OUTODOOT SHOP DECEMBER 目黒

http://december.shop-pro.jp

 

定休日:毎週月曜、第2、第4火曜
営業時間:平日12:00~20:00、土日祝11:00~19:00
住所:東京都目黒区目黒4-10-4
Tel:03-6451-2917

1937年創業の斧作りのプロ。三条鍛治の伝統を受け継ぐ水野製作所を見学。

以前テント用ペグ「エリッゼステーク」で有名な「村の鍛冶屋」さんのネットショップで小振りなハンドアックスを見つけました。

 

その時は直感的に「うおー欲しい!」と思ったけど、あっという間に売り切れ。その後はしばらく欠品状態でWeb上には11月以降入荷予定という表記が。

 

それ以来、その斧の刃を製作している斧作りで有名な水野製作所さんがずっと気になっていました。ちなみに水野製作所さんは1937年創業の老舗の鍛治工房です。

 

ちょっとだけ話はそれますが、キャンプでの薪割りはナイフや鉈の方が手軽だし、それで十分割れますよね。

 

でもやはり重さがある斧の方が圧倒的にラク。あとは単純に見た目的にワイルドでかっこいい。

 

やはり実物を手にとってみたいという思いもあったので、毎年10月に燕三条で行われるオープンファクトリーイベント「工場の祭典」に合わせて、三条市萩堀にある水野製作所さんを訪問してきました。

 

ちなみに「オープンファクトリー」とは、一定の期間工場の中の一部をオープンにして、一般の方の見学を受け入れて工程や製品の説明をするイベントです。

 

老舗鍛治工房の斧作りを見学

 

車で三条市の市街地から車を走らせること20分ほど。山深い自然の中に水野製作所さんの工場が見えてきます。

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シブい手書きの看板に「想像を創造する」という社是のような言葉が書いてあります。なかなか硬派な雰囲気。

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その入り口をくぐると、そこにはいろんな種類の斧がディスプレイされています。

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「全鋼」と呼ばれる刃がすべて鋼のタイプと、「割り込み」と呼ばれる鉄に鋼を挟み込んでいるタイプ。また柄もオイルを入れて焼き付けをして黒っぽくしているいるものと白木のものが。

 

さらに和風のストレートな柄と曲がった西洋風の柄もあります。いやーどれも重厚感があって美しすぎる。

 

その後いよいよ奥の工房で製作工程を見学。

 

ぼくは少しだけ遅刻してしまい途中からだったのですが、まずは刃の材料全体をコークスで熱する作業から見学。

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その後スプリングハンマーという機械で形を整える作業を見せてもらいました。

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スプリングハンマーを使うと、熱せられた鉄の塊があっという間に変わっていくのがわかります。あたりまえですが手で叩くより圧倒的な効率の良さ。

 

ぜひ次の動画をみてその手際の良さを実感してください。

 

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その後は切れ味を増すために刃先に焼き入れをした後は、さらに細かい磨きを掛けて仕上げます。その後の仕上げにはニス仕上げと、ニスを塗らず油で拭く仕上げ(焼柄の商品)の2種類があります。後者の仕上げの方がより高級感がでるとか。

 

ふと横をみると、素材をつかむ「火づくり箸」と呼ばれる道具が目に入ります。その素材にあわせて掴み口を加工してあるのか、さまざまな形状のものがあります。

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そして隣の部屋では磨きの工程をしている職人さん達も。「バフ」と呼ばれる道具で一つ一つ丹念に磨かれていきます。

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伝統的な斧に入っている彫りの意味とは?

 

ちなみに興味深いのは斧の頭に入っている彫り。

 

伝統的な斧には左に3本、右に4本の筋が刻まれています。これは危険な山仕事の最中に、事故に遭わないように八百万(やおよおろず)の神々とともにある、という信仰から刻まれたものだそう。

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斧を使って森から大切な命をいただいた際に災いが降りかからないよう、左の3本が災難を表し、それを右の4本で避けるという言い伝えになってます。

 

現在では型で溝を刻むので多少工程が簡素化されてますが、本来は鉄が赤いうちに「タガネ」という道具を使って刻んでいたそうです。

 

想像から創造する精神

 

また二代目であり代表の水野勲さんは伝統工芸師でもあり、またにいがた県央マイスターと呼ばれる匠の称号をもつ職人。三条鍛冶の伝統を受け継いでいる一人です。

 

そしてなんと水野製作所さんは、三条市上保内にある「保内山王古墳」から出土した4世紀頃の鉄斧(てっぷ)の復元も手がけているとか。

 

www.city.sanjo.niigata.jp

そういった試みも、古代鉄斧の復元から得られた知見を現代の製品にフィードバックできるものはないか、という水野製作所の飽くなき探究心から出たもの。まさに看板に掲げられていた「想像から創造する」という精神がここに生きている気がします。

 

そして水野製作所さんは、「東京一光」というブランドで板金用の掴箸も製作しています。

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これは宮大工の方から現代建築のサッシをあつかう一般建築の大工さんまでが使っている屋根の板金に使用する道具。

 

水野製作所さんの掴箸は、その精度の高さや使い勝手からネットでもつねに売り切れ状態、約半年待ちの製品になっているとか。

 

ちなみにぼくは見学後に「ハンドアックス450g 白樫360mm曲柄」を購入。和風のストレートな柄も捨てがたかったのですが、ぼくにとっては曲がり柄が持ちやすく、そのデザインも気に入りました。

 

おかげで次のキャンプで薪割りをするのが待ちきれないくらい楽しみに。


もし毎年10月頭の「工場の祭典」に行く機会があれば、ぜひ水野製作所さんがつくる三条鍛治伝統の斧を見に行くことをぜひオススメします。

 

・水野製作所 オフィシャルサイト

https://mizunoss.com

 

スタッキング&シンデレラフィットに感動。VIVAHDE(ヴィヴァフデ)さんの「山のうつわ」

以前、今年の6月にあったアウトドアギアの展示会「Off the Grid(オフザグリッド)」についての記事を書きました。

 

www.zuka3.com

 

 そこでたまたま見つけたVIVAHDE(ヴィヴァフデ)さんの「山のうつわ」の新色ブラウンに一目惚れして購入を決意。その時点のアナウンスで8〜9月以降の入荷ということだったので、待つこと3ヶ月ほど。

 

9月に入り入荷の連絡をいただいたので、ついこの間鎌倉のVIVAHDEさんの店舗に直接行ってきました。

 

江ノ電で鎌倉へ

 

この日はあえて車ではなく藤沢駅から江ノ電で。東海道線藤沢駅から9駅先の稲村ヶ崎駅へ。電車に乗る時間は約24分ほどです。

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駅を降りるとすぐ右手にみえる赤いポストが目印のこのお店。これがVIVAHDEさんの店舗。

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なんと駅から徒歩1分すらもかからない好立地。

 

海の近くの小さな店舗に到着

 

お店に入るとさまざまなうつわと雑貨が並んだ雰囲気のいいお店です。

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そこには念願の山のうつわの新色ブラウンが。

 

そして購入後もちょうどいらっしゃったオーナーの森澤さんとの雑談の中で、お店のことや山のうつわに関して質問すると、気軽にいろいろと説明をしてくれました。

 

「VIVAHDE」の意味

 

ちなみにVIVAHDEとはフィンランド語で「ニュアンス」という意味。暮らしの中で、発見する楽しさ、ときめき、高揚感。そんな感情を引き出してくれる、ニュアンスのある器や雑貨を鎌倉市で販売しているお店だそうです。

 

「山のうつわ」開発ストーリー

 

森澤さんが会社を辞めてこの稲村ヶ崎でお店をスタートしたのが約2年ほど前だったとか。その後アウトドア好きが高じて、自分が山やキャンプで使いたいうつわを作ろう、ということでこの山のうつわをオリジナル開発したそうです。

 

木材を削り出して仕上げていくこの山のうつわは製造がとてもむずかしく、引き受けてくれる工場がなかなかみつからなかったとか。

 

そして現在では石川県山中塗りの職人とのコラボレーションにより、厳選した国産の栓(セン)の木を素地に使用し、熟練した技術を持つ木地師がひとつひとつ山のうつわを作り上げています。

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またうつわを実際に削り終わるまで、販売できる商品になるかどうかがわからないというくらい繊細な商品な為、どうしても入荷まで時間がかかってしまうそう。

 

ただ実際に手に取ると、待つだけの価値があるうつわだということが伝わってきます。

 

なぜかというとその美しい木目と色もさることながら、大中小のうつわそれぞれの角のRがそれぞれ微妙に異なります。これはうつわを重ねる時のフィット感や、食事の時の食べやすさなどを考慮して設計されたものだとか。 

 

またうつわの底には、すべてのサイズの底面に持ちやすいようにわずかなアーチがあるのも使い心地へのこだわり。

 

そしてつや消しウレタン塗装仕上げなので、通常の木のうつわより水切れもよく、アウトドアでのラフな使用にも耐えられる仕様。

 

すべてが考え抜かれた作りになっています。

 

そしてさらにぼくが気に入ったポイントが。

 

神スタッキングとシンデレラフィット

 

それは山好きに人気のクッカー「エバニュー(EVERNEW) チタンウルトラライトクッカー ECA251R」の中にぴったり納まるという、いわゆるシンデレラフィットするサイズにつくられていること。

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これは収納にこだわる登山好きにはたまらないはず。

 

またこれはまだ試していないのですが、オフィシャルページの説明によると、さらにトランギアのアルコールストーブも最小のうつわの中にぴったり納まるそう。これもヤバい。

 

 クッカーとうつわをコンパクトに収納して山に行きたい方、またアルミやステンレスのうつわだと見た目や触感がちょっと味気ないと思っている方には激推しのうつわです。在庫があるタイミングであればオフィシャルサイトでも購入できます。

 

でも一番ベストなのは鎌倉のお店を訪れてみること。ぜひ江ノ電でのんびり湘南を散歩しながらVIVAHDEさんを訪問してみては?

 

vivahde.com

 

 

キャンプオーパーツ「ソロキャン鉄板」レビュー。初の山頂焼き肉。

2017年にスタートしたアウトドア系ガレージブランドである「キャンプオーパーツ」さん。

 

・キャンプオーパーツ オフィシャルサイト

https://campooparts.official.ec

 

オーパーツ」は、場所や時代とまったくそぐわない所にある不思議な物体という意味。

 

オフィシャルサイトによると、芸術的だけど便利でキャンプにエッセンスを加える使いやすいグッズを目指しているそうです。

 

手軽に野外でお一人様焼肉を。

 

今年発売された「ソロキャン鉄板」。発売当初からかなり気になってました。まさに上の理念通りキャンプに新しいエッセンスを加えるギア。

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ソロバーナーとクッカーだけと煮炊きはバッチリ。でも焼肉やステーキを美味しく焼くのはちょっと難しいもの。

 

このソロキャン鉄板はまさにその課題を解決するギアです。

 

このなんと縦150x横80x厚さ8mmというほぼスマホサイズ。登山にも持って行けてしまうコンパクトさ。価格も税込¥2980とお手頃。

 

これならシングルバーナーでちょっとした焼き物をするのに最適ですね。

 

しかも一番惹かれたポイントは、鉄板の縁の内側に油を逃がす溝がついているところ。これが結構重要で、食べ物の汁やオイルをテーブルにこぼさずに受け止めてくれます。

 

さっそく実験開始。高尾山へ。

 

9月頭に購入したばかりでしたが、さっそく高尾山に登る機会があったので、スーパーで宮崎牛アンガス牛を少し買い込んで実際に使ってみることに。

 

今回ソロキャン鉄板を試したのはなんと高尾山の山頂。じゃまにならない隅の方で、SOTOのST-310とソロキャン鉄板を取り出してさっそく調理スタート。

 

ST-310の火力が強いので、3分ほどするとすぐに触れなくなるくらい熱くなりました。

 

さっそく宮崎牛をのせると、香ばしい焼き肉の匂いが。ただの焼肉にもかかわらず山の頂上という環境が妙にテンションを上げてくれます。

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すぐに焼きあがるので、ほば写真を撮影する間もなく食べ続けました笑。

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こんなに手軽に山で焼き肉ができるとは嬉しい限り。

 

小さいながら8mm厚の鉄板なので、火を止めてからも余熱でかなり長い間調理ができます。

 

山でソロキャン鉄板を使っていたら、さっそく周囲の登山客に「ソレなんですか?」「どこで買ったの?」と質問攻めにあいました笑。

 

使った上で気づいたこと

 

ちなみに使ったうえで2つほど注意点が。

 

まず当たり前ですが、できるだけ平らな場所で使ったほうがいいということ。

 

この日は山頂隅の少し傾いた場所で使ったので、ひいた油が鉄板の上で片寄り鉄板の片側がかなり焦げました。

 

もう一つは8mm厚なので保温性がよく、冷ますのに時間がかかること。

 

水が豊富にあるキャンプ場などでは水をかけてしまうのも手ですが、登山時などは石の上などに鉄板をおいてしばらく冷めるのを待つ必要あり。

 

そのへんを差し引いても、キャンプで山で手軽にアウトドアでおひとりさま焼き肉ができるこのソロキャン鉄板。

 

最近購入したキャンプギアの中でもかなり満足度が高いものの1つに間違いなく入りました。