【後編】低山トラベル@奥の院ツアー
いよいよ武蔵御嶽神社の境内へ
鳥居をくぐって境内へ入ると、豪華な赤い本社と、紅葉した木々が目に飛び込んできます。
境内には新符授与所と呼ばれる、お札やおみくじ を販売する場所も。
御嶽神社に祀られているオオカミの絵が描かれた護符も販売されています。
実はぼくがこの武蔵御嶽神社に興味をもつきっかけになった小倉美恵子さんの書籍「オオカミの護符」の文庫も販売されていました。
武蔵御嶽神社には「くしまちのみこと」という占いの神さまが祀られています。その裏に鎮座する大口真神社に祀られている神様は「おいぬさま」と呼ばれて親しまれてきたそうです。
ちなみに、その大口真神社が929mの御岳山山頂にあたります。
もう一つ付け加えると 「おいぬさま」とは、実はニホンオオカミのこと。
オオカミがここに祀られるきっかけとなった由来は、日本書紀にさかのぼります。
そこに記されている内容には、日本武尊( ヤマトタケル)の関東征伐の際に、この御岳山の地で突然現れてヤマトタケルを霧の中から西北に導いた白いオオカミの話が。
そのオオカミがここに祀られているのだとか。
もちろん本社の狛犬も、通常の唐獅子ではなくニホンオオカミを かたどったものが配置されています。
そしてこの「おいぬさま」の 信仰を広めるのに重要な役割を果たしていたのが、多摩川流域の農家や御嶽神社参道のお店に今も残るオオカミの護符だった、というわけです。
征さんの自宅の近くにもたくさんの農地があって、この護符が貼られているそうです。
今や絶滅したニホンオオカミは農家の人々にとって恐ろしい存在でしたが、同時に畑を荒らす鹿や猪を食べてくれるありがたい存在だったといいます。そんなこともこの神社が農村の信仰の対象になった大きな要因でした。
今では犬を祀る神社として知られ、多くの愛犬家が犬を連れて参拝するようになっているようで、現在も多くの人に親しまれている神社という雰囲気。
さて登山の方に話を戻します。
ほとんどの登山客や参拝者は本社にたどり着くと下山してしまうそうですが、実はまだその先があるんです。
それが今回目指す「奥の院」。
武蔵御嶽神社は929mですが、さらにその横を抜けて奥の院山頂107
途中には天狗の腰掛杉と呼ばれる独特の形の杉があったり。
道すがらの木々の間から、目指す奥の院山頂が見えます。
普通なら見落としがちな横道に「弟橘命」と書かれた石碑があ
これはヤマトタケルの妻である
オトタチバナヒメに関しても、ヤマトタケルの東征の際の伝説があ
東国遠征の途中に浦賀水道を抜けて千葉へ抜けようとした際、はげ
途中こんな見晴らしの良いポイントもあります。
ここまでくればもう少し。
山頂に到達!
そしてついに1077mの頂上に到着。全員が征さんとハイタッ
頂上到達の余韻を休憩しながらしばし味わった後、また全員で下山。
下山途中には綾広の滝が。
ここは神聖な場所だそうで、滝行をしている方に遭遇。
この日はちょっと肌寒かったので、
山は日が暮れるのが早いので、ほぼ全員が用意してきたヘッドライ
遠くには東京の夜景。
あんなに大勢いた登山客ももうちらほらとしか見当たりません。行きは混んでいたバスももう余裕。
最後は御嶽駅で全員で拍手をして締め。征さんの完璧な案内に皆大満足。全員が笑顔でした。
こんなに遊んで学んで登ってと盛りだくさんな低山トラベル@奥の院。
低山の魅力をあらためて再発見した一日になりました。主催のCHUMS表参道店さんと征さんに心から感謝です。
ちなみに低山トラベラー大内征さんは「低山トラベル」についての本も2冊出版されています。
もし低山に興味が湧いた方はぜひご一読を。
・武蔵御嶽神社公式サイト
・CHUMS表参道店
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 5-2-21 1F
TEL 03-6418-4834
営業時間 11:00-20:00
・CHUMS表参道店へのアクセス
JR原宿駅 表参道口から 徒歩約11分